陶磁器(ガラス、琺瑯も含む)に使用する絵具は多くのメーカーから販売されています。
各社特徴はありますが色(色相)だけに限定して言えば大きな差はありません。それは、原料に使用出来る無機顔料が限られているからです。
透明度の低い色が多くミックスして出せる色も限られています。
また、カドミ系(赤、オレンジ)と含金系(ピンク、紫)をミックスすれば、変色してグレーぽい色になってしまいます。
陶磁器用(ガラス、琺瑯も含む)の絵具は一般印刷(オフセット等、有機インクの物)と比べると彩度が低いものが有ります。
特にピンク(含金系)は彩度は高くなりません。それに、他の顔料(黄色、赤色)とミックスがし難くオレンジや赤に振ることは難しいです。
出ない色(出せない色)
指定色
印刷色
カドミ系の絵具は大変鮮やかな発色をします。ただ他の色とのミックスが難しく、印刷層も厚くしないと発色しません。それに他の金属(顔料)と反応しやすく(特に銀)変色を起こしやすい。また、その毒性から使用を制限される場合も有ります。
カドミ黄 カドミオレンジ セレン赤
カドミ系絵具を使用しないとしたら、(赤)の指定があった場合使われる絵具は上のどちらかになります。
鉄赤は彩度が低く茶色にみえます。またマロンを使用しても彩度が低く赤茶に見えます。
マロンは原料に金(きん)が使われており大変高価な絵具です。高いものだと通常の絵具の10倍以上します。
マロン(含金) 鉄赤(紅柄)
Heraeus ガラス用 620℃迄
イザワピグメンツ 上絵用
イザワピグメンツ イングレーズ用 1230℃迄
フェロジャパン 上絵用
トップページへ